沖へ出て一人、存分に漕がせてもらった。パドルが水に入る感覚が良い。水面に、水平線に視線が近いのが良い。体の一部になってしまうのが良い。そして、ヘボをすると簡単に沈が待ってるのがまた良い。憧れのカヤック。期待以上の楽しさ。まだ波に向かうような事もしてないし、楽しさはまだまだ未知数・無限大だね。Y氏が呼んでる。そして近くの岩礁の中に行こうと合図を送ってくる。見た目、僕には無理。Y氏の後を追う。追わないと通れる場所が分からない。岩礁の隙間をすり抜ける。通る場所が水深約50cm程、艇の喫水が30cmだから、少し航路から外れると船底を擦る。擦るだけならいいが、岩礁に当たれば・・・そこに波が来れば悲惨。一回、パドルが海底の岩に当たった。まずいと思っては止まり、方向修正しながら慎重に抜けて行く。Y氏は僕が必死なのが面白いんだろう。次から次へと岩礁の間の澪をすり抜けて、僕が付いてくるのを待ってくれている。そして抜けた。船底は擦らずに済んだ。カヤックとさらに一体感が深まった気がする。そして、フネから足を抜いて陸に立った瞬間、右足がビッコ引いてる。岩礁抜け遊びで、右足にチカラを入れすぎてたみたい。だって、フネぶつけたらヤバイからね〜。力みますって。 |